コガタルリハムシ(その他表記)Gastrophysa atrocyanea

改訂新版 世界大百科事典 「コガタルリハムシ」の意味・わかりやすい解説

コガタルリハムシ
Gastrophysa atrocyanea

甲虫目ハムシ科の昆虫。北海道から九州,朝鮮半島,中国,インドシナ,アムール地方,シベリアなどに分布する。しかし日本における生息地は局地的と考えられる。幼虫成虫ともギシギシ類,タデ類を食べるが,とくにギシギシ類を好むところからギシギシハムシとも呼ばれる。成虫の背面は青藍色で光沢がある。上翅の点刻は一部で列状をなす。中・後脚の脛節けいせつ)外端角は三角形に突出しとがる。体長約5.5mm。成虫は3月下旬ごろから出現し,ギシギシ類の葉の裏面に卵をかためて産みつける。幼虫は4~5月ごろに多く見られる。幼虫は黒色で体節の背面と側面に小突起がある。葉脈を残して葉を食べつくし,土中へ潜って蛹化(ようか),5月下旬ごろから成虫となる。成虫で越冬。牧草地の雑草のギシギシ類の駆除に本種を利用することが研究されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 長閑

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む