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雑草 ざっそう weed

翻訳|weed

6件 の用語解説(雑草の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雑草
ざっそう
weed

もともとは利用価値がなく,田畑や庭などにはびこり,いろいろな点で人間に有害無益な一群の草をさす。しかし雑草と呼ばれるもののうちにアカザハコベスベリヒユなどのように食べられるものもある。

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デジタル大辞泉の解説

ざっ‐そう〔‐サウ〕【雑草】

自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。
農耕地や庭などで、栽培目的の植物以外の草。
生命力・生活力が強いことのたとえ。「雑草のようなしたたかさ」

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百科事典マイペディアの解説

雑草【ざっそう】

耕作地や伐開地に生育する草本で,作物生産にとって無用または有害なもの。いわゆる人里植物耕地雑草に大別できる。これらの雑草はその地に固有な種類は少なく,ふつう広い地域に分布。

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世界大百科事典 第2版の解説

ざっそう【雑草 weed】

雑草という言葉は,世間一般には漠然と〈見ばえのしない,人間生活に役だたない雑多な草本〉を指している。この広い意味の雑草は,いわゆる人里植物のことと考えてよい。人里植物とは,自然植生の山野草に対し,人間によって改変された場所,人間の息のかかった場所に生える半自然の植物のことである。一方,農業上では,雑草は作物に対する言葉として〈農耕地やその周辺に生育して作物生産に害を与える草本〉を指す。また人間生活に害があるという観点から,農耕地に限らず道路,線路敷,堤防,工場敷地,造成地,芝生地,庭園などの非農耕地に自然に生育し,その土地の機能を妨害したり防災上・景観上の問題を生ずる草本をも含めて雑草という言葉が用いられる。

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大辞林 第三版の解説

ざっそう【雑草】

人間が栽培する作物や草花以外の、いろいろの草。田畑・庭園・路傍・造林地などに侵入して、よくはびこる。多数の帰化植物が含まれる。 「 -を抜く」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雑草
ざっそう

人が管理している土地に生え、管理対象に悪影響を与える望まれない植物、とくに草本植物を雑草とよぶ。雑草はときに野草と混同されるが、野草は原野に生えるものをいう。
 農業においては、雑草は、作物が必要とする水分、養分、光、温度、酸素を奪って作物の収量を減少させ、生産物の品質の劣化をおこし、病害虫の繁殖を助長し、農作業を困難にし、雑草防除などの管理労力の増加や管理費用を増加させ、その結果、土地価格を低下させる。農業以外でも、庭園や公園などの雑草は美観を妨げ、病害虫の発生を助長するし、運動場、道路の雑草はその機能の障害となり、ともにその管理費用を増大させる。農業での雑草は、もともとその地域に自生していた野草が耕地に侵入したものもあるが、しばしば特定の作物に対してそれと生態的によく似た特定の雑草があり、それらは作物の伝播(でんぱ)に伴ってきたもので、外来の植物が多い。したがって、雑草は耕地の環境によく適応しており、そのなかには耕地以外の自然環境では生育が困難なものさえある。
 日本の耕地面積の約半分は水田で、そこでは43科191種に上る湿地や浅瀬に生える植物が雑草となっている。おもなものはタイヌビエ、タマガヤツリ、マツバイ、ミズガヤツリ、クログワイ、ホタルイ、ウリカワ、ヘラオモダカ、ヒルムシロ、コナギ、キカシグサ、ミゾハコベなどであり、単子葉植物が多い。畑地の雑草は53科302種に上り、メヒシバがもっとも優勢な雑草で、ほかにイヌビエ、エノコログサ、ツユクサ、スベリヒユ、イヌビユ、シロザなどが主要なものである。草地ではワラビやギシギシなど、芝生ではスズメノカタビラなどがやっかいな雑草である。林業では、下草ばかりでなく、クズやフジなど木を覆うような植物も雑草として扱われる。
 古来、日本の農業は雑草との闘いといわれるほど、日本は雑草の繁殖が盛んで、その駆除にかける労力が大きかった。除草法には、栽培管理の方法によって発生や生育を抑える主として生態的な方法や、機械的な方法、除草剤を用いる化学的な方法などがある。稲作において田に湛水(たんすい)する主目的は除草であり、田植栽培もまた雑草害の防除が主目的で始まったといわれる。田畑の耕起作業なども雑草の発生を抑える役割が大きい。除草剤は第二次世界大戦後から開発が進み、昭和30年代になって急速に普及し、それまでの除草体系を大きく変えた。
 雑草には有害な面ばかりでなく、作物の発達に貢献している面もある。1万年近く前から栽培され始めた原始的なコムギは、その後の栽培の過程で、その畑に生える雑草と自然交雑し、その遺伝子を組み入れることを繰り返してより優れた現在のパンコムギが生まれた。トウモロコシができた歴史にも雑草が大きく関与しているらしい。ライムギのように、初めはコムギ畑の雑草であったが、低温ややせ地に強い性質が認められて、しだいに作物となったものもある。[星川清親]

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世界大百科事典内の雑草の言及

【草】より

…herbは草本にあたる語で,茎が地上で高く伸びないものを指し,広葉性のものをいうことが多い。weedは雑草を指す語であり,grassは禾本(かほん)の意でイネ科のものを指すが,広く牧草の意に使われることもある。イネやスゲのような狭葉のものを指すことが多いが,それほど厳密に定義されるものではない。…

【帰化生物】より

…つまり,自然植生が森林であった地域が草原的な耕地に変えられるという,植生上の大変化が起こった。このため,そのような陽地・草原的な環境を生活場所とする生物の生育領域は急速に拡大することになったし,栽培植物に随伴した雑草(耕地雑草)は,栽培植物の移動に伴い,世界各地に運ばれた。日本でも縄文や弥生時代に,そのような過程をたどってもたらされた帰化植物naturalized plantは多いと推定され,それらは史前帰化植物と名付けられている。…

【草】より

…草本性で身軽になった植物が,さまざまの生活形に適応することができ,生活できる場所を広げていったことも,被子植物が陸上で最も優勢となった原動力の一つであろう。 草という語は雑草を意味することもあり,まぐさを指すこともある。本格的でないものの接頭語に用いられて,草野球などというのも,草が軟質で木に劣るという感覚からきたものであろう。…

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