こそあれ(読み)コソアレ

デジタル大辞泉 「こそあれ」の意味・読み・例文・類語

こそ‐あれ

[連語]係助詞「こそ」+動詞「あり」の已然形。逆接の意味で下に続く》
…はあることはあるが。「図書室こそあれ、ろくな本はない」
「こそかくあれ」「こそ多くあれ」など、「こそ」と「あれ」との間の語を明示しない言い方で、下に続く。
「今―我も昔は男山さかゆく時もありこしものを」〈古今・雑上〉
上の言葉を強める。
「花もやうやうけしきだつほど―折りしも雨風うち続きて」〈徒然・一九〉

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精選版 日本国語大辞典 「こそあれ」の意味・読み・例文・類語

こそ あれ

  1. 「こそよくあれ」「こそかくあれ」「こそ多くあれ」などの表現のうち、指定される内容を表わす語を省略したもので、逆接の意をもって下に続く。
    1. [初出の実例]「今こそあれ我も昔は男山栄ゆく時もありこしものを〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・八八九)

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