コチャバンバ県(読み)コチャバンバ(英語表記)Cochabamba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コチャバンバ県」の意味・わかりやすい解説

コチャバンバ〔県〕
コチャバンバ
Cochabamba

ボリビア中部の県。県都コチャバンバ。南西部はアンデスの東部山脈,北東部はアマゾン低地から成り,アマゾン川水系マモレ,ベニ両川の源流域に属する。同国で最も人口密度が高い県で,特に県都が位置する南西部のコチャバンバ盆地は同国第1の人口集中地域となっている。比較的温和な気候と肥沃な土壌に恵まれるため農業が盛んで,ボリビアの穀倉と呼ばれる。主要作物は高地では穀物,ジャガイモ,低地ではサトウキビ,カカオ,タバコ,果樹など。鉱物資源にも恵まれ,スズ,金,銀,タングステン,銅などを産する。また 1954年カミリ油田から県都へパイプラインが通じてから,石油精製が重要な産業となり,県経済に貢献。県都を中心に道路・鉄道網が発達し,西のアルティプラノ高原,東のアマゾン低地と結ばれる。面積5万 5631km2。人口 109万 3625 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android