普及版 字通 「コツ・クツ・たがやす」の読み・字形・画数・意味
5画
[字訓] たがやす
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 会意
土+(又)(ゆう)。土は土主。開墾のとき、その地霊を祀ることが行われたらしく、卜辞に「田」を卜する例が多い。その字は土主の左右に手を加える形に作る。〔説文〕十三下に「汝潁(じよえい)の(河南中央部)、力を地に致すを謂ひてと曰ふ」とみえ、その音を窟(くつ)とする。卜辞以後の用例をみない字である。いま中国では、(聖)の簡体字として用いる。
[訓義]
1. たがやす。
2. つとめる。
[声系]
〔説文〕に声として怪など二字を収める。〔山海経〕に怪獣・怪魚や神怪のことを多く記しているが、怪はもと土怪を意味した語であろう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報