こっちり(読み)コッチリ

デジタル大辞泉 「こっちり」の意味・読み・例文・類語

こっちり

[副]濃厚なさま。こってり。
女夫めをとの中の―の、出花を上がって下さんせ」〈浄・孕常盤

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こっちり」の意味・読み・例文・類語

こっちり

  1. 〘 副詞 〙
  2. 濃厚なさまを表わす語。こってり。
    1. [初出の実例]「いかな宇治の極上も、嚊が茶には及ぬと女夫(めをと)の中のこっちりの」(出典浄瑠璃・孕常盤(1710頃)二)
  3. 堅い物などに鋭くぶつかったさまを表わす語。こっつん。
    1. [初出の実例]「ちゃうしの口で、こっちりとして台の上にをく」(出典:洒落本・通志選(1781頃)廓中の諸訳)
  4. 身体を堅くこわばらせるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「顎をひいて、身体をコッちりさせてゐる」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android