ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コト・ディジ遺跡」の意味・わかりやすい解説 コト・ディジ遺跡コト・ディジいせきKot Diji パキスタンのインダス川流域にあり,モヘンジョ・ダロの東約 90kmに位置する先史遺跡。 1955年よりパキスタン考古局によって発掘が行われ,16の層位が確認された。上方1~3層はモヘンジョ・ダロ,ハラッパー文化に対比され,4層以下のものは,ハラッパー文化に先立つ文化とされ,コト・ディジ文化と名づけられた。この文化の年代はハラッパー文化が前 2500年頃と考えられるところから,アムリ文化と並行関係にあると思われる。また,この文化に属する建物は,主として平屋の泥煉瓦造で,城壁によって区切られた区画と,その外側とに分れている。土器は波状,鱗状の彩文土器が多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by