精選版 日本国語大辞典 「ことなぐし」の意味・読み・例文・類語 ことな‐ぐし 〘 名詞 〙 病気や災厄などの悪事をはらう酒。また、酒をたたえていう語。[初出の実例]「須須許理(すすこり)が 醸(か)みし御酒(みき)に 我酔(ゑ)ひにけり 許登那具志(コトナグシ) 笑酒(ゑぐし)に 我酔ひにけり」(出典:古事記(712)中・歌謡)ことなぐしの補助注記語構成については、「事(こと)和(なぐ)酒(くし)」の変化したもの、「事無(ことな)酒(くし)」であるとするものなど諸説がある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例