コバノカモメヅル(読み)こばのかもめづる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コバノカモメヅル」の意味・わかりやすい解説

コバノカモメヅル
こばのかもめづる / 小葉鴎蔓
[学] Vincetoxicum sublanceolatum (Miq.) Maxim.
Cynanchum sublanceolatum (Miq.) Matsum.

ガガイモ科(APG分類:キョウチクトウ科)の多年生つる草。葉は対生し、広披針(こうひしん)形で先はとがり、基部はほぼ円い。7~9月、葉腋(ようえき)に短い花柄を伸ばし、散形状に星形をした暗紫色の花を開く。丘陵帯から山地帯下部の草原や林縁に生え、東北、関東、中部近畿地方に分布する。花は径1~2センチメートルと大きく、淡黄白色のものを変種シロバナカモメヅルといい、近畿地方以北の本州、北海道に分布する。

[高橋秀男 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android