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コミュニケーションの二段階の流れ(読み)コミュニケーションのにだんかいのながれ(その他表記)two-step flow of communication

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コミュニケーションの二段階の流れ
コミュニケーションのにだんかいのながれ
two-step flow of communication

「いろいろな観念ラジオや印刷物からオピニオン・リーダーに流れ,そして彼らから活動性のより少い人々のところに流れていくことが多い」というコミュニケーションの流れ仮説をいう。 1940年のアメリカ大統領選挙の際に,P.F.ラザースフェルドらは,人々の投票行動と選挙キャンペーンとの関係を調査したが,その過程で,(1) パーソナルな働きかけが,人々の意思決定に対して,マス・コミュニケーション以上の影響力をもっていること,(2) オピニオンリーダーがほとんどあらゆる階層職業にほぼ均等の割合で分布しており,パーソナルな影響は同質的な階層の人々相互の間を水平的に流れていること,(3) オピニオン・リーダーは他の人々に比べてラジオ,新聞,雑誌などのマス・メディアに多く接触していることが判明し,この3つの結果を論理的につなぎ合せてコミュニケーションの二段階の流れ仮説を提示した。この仮説はその後 E.カッツとラザースフェルドらによって,検証ならびに修正が行われている。つまり,受け手内部のオピニオン・リーダーの解釈媒介にして個人に影響を与えることが強調されたのである。

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