日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモンチョウ」の意味・わかりやすい解説
コモンチョウ
こもんちょう / 小紋鳥
star finch
[学] Neochmia ruficauda
鳥綱スズメ目カエデチョウ科の鳥。同科アサヒスズメ属2種中の1種。全長約12センチメートル。雄の前頭部、顔、のど、嘴(くちばし)および上尾筒、中央尾羽が赤色。背面はオリーブ黄色系で、腹は黄色。顔、のど、胸、わき、上尾筒に点々と存在する白い小斑(しょうはん)が英名、和名の由来である。オーストラリア北部に分布し、水流のある草原、低木叢林(そうりん)に生息して、草本の種子、穀物を好むが昆虫などもとる。あまり声はよくないが、美しい色彩とその愛らしさで飼い鳥として人気がある。多産であるが、ジュウシマツに抱かせるのがよい。
[坂根 干]