ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コリント式オーダー」の意味・わかりやすい解説 コリント式オーダーコリントしきオーダーCorinthian order ギリシアの建築様式の一種。イオニア式オーダーのバリエーションとして生れたもの。アカンサスの葉を柱頭装飾に用い,柱身のプロポーションはイオニア式より細く高い。柱頭装飾の形式はカリマコスによって創案されたといわれる。古典期の建築では,フィガリア,バッセのアポロン・エピキュリオス神殿の内室の1柱,テゲアのアテネ神殿の一部など,部分的にしか用いられなかった。外面すべてに統一して用いられた最初の例はアテネのリュシクラテス記念碑 (前 334) で,ギリシア本土の最も壮大な作例は,アテネのオリンピエイオンの円柱 (前 174) である。この様式はルネサンスの古典様式再興とともに再び広く用いられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by