現代外国人名録2016 「コリンパウエル」の解説
コリン パウエル
Colin Luther Powell
- 職業・肩書
- 政治家,軍人 元米国国務長官,元米国統合参謀本部議長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1937年4月5日
- 出生地
- ニューヨーク市サウスブロンクス
- 学歴
- ニューヨーク市立大学卒,ジョージ・ワシントン大学大学院修士課程修了
- 学位
- M.B.A.(ジョージワシントン大学)〔1971年〕
- 勲章褒章
- 米国陸軍有功勲章, 米国空軍殊勲章, パープルハート勲章, 黄金名誉勲章〔1991年〕, 自由勲章(米国大統領)〔1991年〕, 勲一等旭日大綬章(日本)〔1991年〕, KCB勲章〔1993年〕
- 経歴
- ジャマイカ移民の家庭に生まれる。苦学してニューヨーク市立大学の上級士官養成コースを卒業後、1958年米国陸軍入り。軍勤務の傍らジョージ・ワシントン大学で経営学修士号を取得。’62年ベトナム戦争に従軍し、名誉負傷賞を受けるなど“兵士の中の兵士”といわれた。その後、在韓米軍勤務などを経て、’77〜81年国防副長官補佐官、’83〜86年ワインバーガー国防長官補佐官、西ドイツ駐留の米国陸軍第5軍司令官、’87年1月国家安全保障会議(NSC)事務局次長を歴任。同年11月〜’88年12月レーガン政権下で国家安全保障担当大統領補佐官を務め、イラン・コントラ事件で傷ついたレーガン政権立直しに貢献した。’89年10月ブッシュSr.政権下でアフリカ系初の統合参謀本部議長に就任。’91年1月湾岸戦争では多国籍軍の事実上の最高司令官を務め、“砂漠の嵐”作戦を立案するなど勝利の立役者となる。’93年9月退任、英女王よりナイト勲位を授与される。’95年共和党の次期大統領候補と注目されるが、11月不出馬を表明。以後、若者の健全育成を目指す非営利団体の代表を務める。同年発表した自伝「マイ・アメリカン・ジャーニー」は全米ベストセラーとなった。’97年には米誌「タイム」の“米国で最も影響力がある25人”に選ばれた。2001年1月ブッシュJr.政権下でアフリカ系初の国務長官に就任。同年7月ベトナムを訪問。2002年7月北朝鮮外相とブルネイで非公式会談。強硬派や新保守主義(ネオコン)色の強い政権内で国際強調路線をとった。2003年2月ブッシュ政権を代表し、国連で演説、イラクのフセイン独裁政権が核や生物化学兵器の開発を続けていると非難した。2005年1月退任。2012年「リーダーを目指す人の心得」を出版、イラク開戦の苦い汚点を振り返った。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報