コロフォン(その他表記)Kolophōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロフォン」の意味・わかりやすい解説

コロフォン
Kolophōn

古代ギリシアのイオニア都市エフェソス北西約 24kmにあった。スミルナによって植民され,前8~前7世紀に商業都市として栄え,金権政治が行なわれた。優れた騎兵名高い。哲学者クセノフォン,詩人アンティマコス出身地。前665年リュディア王ギュゲスの攻撃を受けた。ペロポネソス戦争の際にはペルシアに,のちアテネに支配された。前3世紀以来,近港ノチウムに中心が移った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコロフォンの言及

【奥付】より

…しかし,同法は1949年に廃止され,法的制約はなくなったが,現在までほとんど変更されることなく慣行として存続し,書誌のためにも必要な事項がここに記載されている。ヨーロッパにおいても昔は奥付をつけ,とくに印刷所あるいは出版所の意匠や標章などをも印刷したもの(コロフォンcolophon)が多かったが,1520年ころからは,それらの事項を巻頭に移して記載するようになり,現今ではそれが欧米書の慣例である。したがって,巻末の奥付は日本をはじめ,中国・韓国の一部のみに見られる独特のものである。…

※「コロフォン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android