アンティマコス(英語表記)Antimachos of Colophon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンティマコス」の意味・わかりやすい解説

アンティマコス[コロフォン]
Antimachos of Colophon

前 400年頃のギリシア詩人,学者。ヘレニズム文学の先駆者。イオニアコロフォンの生れ。叙事詩『テーベ物語』 Thēbaisを書き,失った恋人リュデを悲しんで,神話伝説の英雄美女の失恋の嘆きを歌う物語風のエレゲイア詩集『リュデ』 Lȳdēを作り,またホメロスのテキストを校訂した。作品には学殖豊かな解釈や語形の変形や語彙混交の手法がみられ,およそ 100年後のアレクサンドリア学派の学者詩人たちの先駆をなした。プラトンは彼の文体を高く評価して,ヘラクレイデスをコロフォンに派遣し,彼の詩を収集させた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android