日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンギク」の意味・わかりやすい解説
コンギク
こんぎく / 紺菊
[学] Aster microcephalus (Miq.) Fr. et Sav. var. ovatus (Fr. et Sav.) Soejima et Mot.Ito 'Hortensis'
Aster ageratoides Turcz. subsp. ovatus Nakai form hortensis Ohwi
キク科(APG分類:キク科)の宿根草で、日本原産のノコンギクの栽培種。高さ約60センチメートル、葉は披針(ひしん)形で粗い鋸歯(きょし)があり、茎葉とも粗い毛がある。秋、多数に分枝し、頭状花を多数つける。花弁は普通は濃青紫色であるが白花もある。葉に覆輪斑(ふ)の入るものもある。鉢物、花壇用につくられる。性質はじょうぶで、つくりやすく、半日陰地でもよく育つ。繁殖は3、4月に株分けするか、5月中に茎頂を切り取り挿芽し、6月中に鉢上げするか花壇に定植する。
[岡田正順 2022年2月18日]