ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 コンクリート充填鋼管構造コンクリートじゅうてんこうかんこうぞうCFT 超高層建築の新構造方式。超高層建築を建てる場合,従来は S(鉄骨)造,SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造,さらに特に超高層集合住宅を建造する場合には,居住性やコストを考慮して RC(鉄筋コンクリート)造が用いられてきた。しかし RC造では相当な人手と工期が必要という問題があった。そこで近年実用化されたのがコンクリート充填鋼管構造である。鋼管柱の中に高強度コンクリートを充填したもので,鉄とコンクリートの強度の相乗効果により,高い軸耐力と剪断力を保持した構造体が得られる。また,工事の面からも,鉄筋工事と型枠工事を大幅に省力化することができる。建設省(→国土交通省)の新都市ハウジングプロジェクトでおもな開発テーマの一つに取り上げられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by