日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンクリート橋」の意味・わかりやすい解説
コンクリート橋
こんくりーときょう
concrete bridge
コンクリートを主材料として用いた橋。コンクリートは圧縮には強いが引っ張りには弱いので、鉄筋で補強して鉄筋コンクリート(RC)橋として、あるいは高張力鋼棒によりプレストレスprestress(予め圧縮力)を導入したプレストレストコンクリート(PC)橋として用いる。コンクリート橋は重量が大きく、従来はアーチや小径間の桁橋(けたばし)にしか用いられなかったが、現在では良品質の高強度コンクリートと高張力鋼棒の開発ならびに架橋法の進歩によって、鋼橋にも劣らない長径間のPC橋も架けられている。コンクリート橋は騒音や振動軽減の目的でも多用されている。
[小林昭一]