最新 地学事典 「コンドライトモデル」の解説
コンドライトモデル
chondrite earth model
地球の不揮発性成分の存在度,特にMg/Si比などが宇宙存在度(コンドライト)のそれに等しいとするモデルである。コンドライトモデルは米国のWoodやAndersによって揮発性元素の存在度も考慮して,さらに発展させられた。Andersはコンドライトの化学組成の特徴を説明するために,元素を凝縮温度の違いに基づいて7グループに分類した。そして,さまざまなコンドライトはそれらの7グループを異なる割合で含み,各グループに含まれる元素は独立ではないので,結局4種類の指標元素(U, Fe, K, Tl)の存在度がわかれば,各種のコンドライト隕石や地球型惑星について,それらを構成する7グループの存在比を決めることができ,これからその天体の元素存在度を推定できる。地球に関しては,総鉄量は密度分布から,Uの存在度は熱流量から推定することができ,KとTlにっいては,融解に伴う分別作用でこれらの元素がUとともに不一致元素としてふるまうと考え,地表の岩石中のK/UやTl/Uから存在度を推定することができる。このようにして得られた地球型惑星の化学組成のモデルをコンドライトモデルともいう。
執筆者:大谷 栄治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

