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地球型惑星 ちきゅうがたわくせいTerrestrial Planets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地球型惑星
ちきゅうがたわくせい
Terrestrial Planets

太陽系のうちで,水星金星地球火星をいう。これらは固体表面をもち,質量が地球の数%から 80%程度,半径が数千 km程度で小さく,密度が4~5g/ccとほぼ岩石程度の大きな値をもつ。太陽系形成の過程で,原始太陽のまわりに塵や固体や氷が円盤を形成する。この原始太陽円盤の厚みが 10km程度をこえると,円盤が分裂して微惑星という,大きさが 10km程度の小天体が多数形成される。その際,火星軌道付近までの距離のところに形成された微惑星は岩石主体の組成をもち,微惑星同士の衝突合体によっていくつかの大きな天体へと成長していく。太陽系の場合,現在の水星,金星,地球,火星軌道付近での成長が卓越し,そこに岩石主体の原始惑星が生まれたと考えられている。水星には大気がないが,金星には濃い大気があり,その温室効果により,金星表面は 500℃程度の高温状態である。火星には薄い大気しかないが,液体の水が存在した証拠が見出されており,地球以外に生命体を保持した可能性も捨てきれない。

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大辞林 第三版の解説

ちきゅうがたわくせい【地球型惑星】

太陽系内の、水星・金星・地球・火星のこと。木星型惑星と比べて、半径も質量もはるかに小さく、平均密度が大きく、岩石・金属を主成分とし、ゆっくり自転するなどの共通した性質を持つ。小惑星。 → 木星型惑星

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地球型惑星
ちきゅうがたわくせい

太陽系内の内側にある惑星で、内側から水星、金星、地球、火星の四つ。岩石質の天体で、岩石系惑星に分類される。太陽系内の外側にあるガス質の木星型惑星に比べると、質量が小さく密度が大きい。太陽系の惑星形成過程で、太陽に近いことにより揮発性の成分が失われたものと考えられる。内部構造は金属中心核とそれをとりまく岩石質のマントルと地殻からなる。金属核の主成分は鉄とニッケルで、惑星形成期の溶融により、岩石質から分離したものと思われる。
 地球型惑星は木星型惑星に比べて質量も大きさも小さいので太陽系外の惑星探査ではなかなかみつからなかったが、観測技術の進歩により、地球型惑星の可能性をもつものがみつかりだしている。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の地球型惑星の言及

【太陽系】より

…地球より内側にある水星と金星とを内惑星と呼び,地球の外側の火星,木星,……,冥王星を外惑星と呼ぶ。また水星から火星までを地球型惑星,木星から海王星までを木星型惑星と呼ぶ。冥王星はどちらにも属さない。…

【惑星】より

…こうして比較惑星学を緯糸,太陽系成因論を経糸とした惑星研究が再出発する。
【地球型惑星と木星型惑星】
 惑星は火星(もしくは小惑星)より太陽に近い地球型惑星と木星以遠の木星型惑星に二大別される。ひと口にいって前者は岩と金属鉄の塊であり,後者はそれにより大量の氷(水,アンモニアなど)ともっと大量の水素を主体としたガスをつけ加えた天体である(これに対し,地球より内側の水星と金星を内惑星,地球より外側の火星以遠の惑星群を外惑星と位置に着目して呼ぶこともある)。…

※「地球型惑星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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