改訂新版 世界大百科事典 「コンナルス」の意味・わかりやすい解説
コンナルス
Connarus
約100種あまりを有するコンナルス科コンナルス属の木本性植物。世界の熱帯域に広く分布する。よく分枝する低木や高木で,しばしばつる状になり,二次林や路傍に多い。葉は互生し,葉柄基部にはマメ科と同じように葉枕が発達するが,托葉はない。小型の花は枝端の円錐状花序に多数むらがってつき,豆のような1個の種子を有する実をつける。
コンナルス属は,熱帯各地で実や種子,あるいは樹皮が民間薬として地方的に利用されている。食用にされるという記録もあるが,重要でない。
コンナルス科Connaraceaeは,すべて木本性で,約25属200種ほどが熱帯域に分布し,マメ科に近縁と考えられる。
執筆者:堀田 満
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報