葉枕(読み)ヨウチン

デジタル大辞泉 「葉枕」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちん〔エフ‐〕【葉枕】

葉柄の、茎に付く所にある膨らんだ部分

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精選版 日本国語大辞典 「葉枕」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちんエフ‥【葉枕】

  1. 〘 名詞 〙 葉柄が茎に付く所。また、小葉柄が葉軸に付く所にできるふくらんだ部分。アカマツトウヒなどにみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉枕」の意味・わかりやすい解説

葉枕
ようちん

葉柄の基部や各小葉の基部にある膨らみをいう。オジギソウネムノキカタバミなど、昼夜の日周期や接触などの刺激によって、複葉の各小葉が接近したり離れたり、葉の全体が垂れたり立ったりする植物で顕著にみられる。とくに小葉基部のものを小葉枕とよび、全体の基部にある葉枕と区別することもある。これらの部分では、維管束は中央に寄り集まって器官が屈曲しやすくなっており、大部分体積細胞間隙(かんげき)に富む柔組織で占められている。向軸側と背軸側とで柔組織の膨圧が変わり、一方では増加し他方では減少することによって、葉の姿勢が変化する。膨圧変化の原因として、カリウムの移動が重要であることなどがわかっている。

[福田泰二]

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