コンピュータ音楽(読み)コンピュータおんがく(その他表記)computer music

翻訳|computer music

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンピュータ音楽」の意味・わかりやすい解説

コンピュータ音楽
コンピュータおんがく
computer music

一般には,コンピュータを用いて作曲した作品をいうが,広義には,演奏・音響合成などにコンピュータを用いた音楽をも含め,電子音楽との境界があいまいになってきている。作曲にコンピュータを導入した最初の作品は,アメリカの L.A.ヒラーと L.M.アイザクソンが作った『イリアック組曲』 (1957年) といわれる。確率音楽の Y.クセナキスは,1962年以降確率計算にコンピュータを用いており,高橋悠治も同様な方法で作曲している。その後,電子音響機器そのものや音響合成技術が発展し,シンセサイザーなどとコンピュータを接続する場合や,コンピュータに音を直接合成させる方法 (BTLシステム) なども行なわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android