コンポジット式(読み)こんぽじっとしき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンポジット式」の意味・わかりやすい解説

コンポジット式
こんぽじっとしき

ローマ建築の柱式の一つ。イオニア式コリント式複合(composite)様式。柱頭装飾にイオニア式の渦巻文とコリント式のアカンサス葉文を組み合わせて用いているところから、このようによばれる。ローマ式あるいは混合式ともいう。一般に柱の直径柱身の長さの約10分の1。帝政ローマ時代以後、記念門や大建築にしばしば採用されている。初期の代表的作例にティトゥス帝凱旋(がいせん)門がある。

[前田正明]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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