コールドタイプシステム(読み)こーるどたいぷしすてむ(その他表記)coldtype system

精選版 日本国語大辞典 「コールドタイプシステム」の意味・読み・例文・類語

コールドタイプ‐システム

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語cold type system ) 活字を使わず写真植字によって組み版印刷する方式。略称CTS

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関連語 名詞

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コールドタイプシステム」の意味・わかりやすい解説

コールドタイプ・システム
こーるどたいぷしすてむ
coldtype system

通常の活字を用いないで文字印刷をする方法。頭(かしら)文字をとってCTSともいう。活字は鉛の三元合金を高熱で溶かし鋳造してつくるが、こういう熱エネルギーを使わないという意味。すなわち写真植字は、文字を写真的に組む方法で熱を使わないのでコールドタイプ・システムとよばれる。また広い意味では、タイプライター印字したものを写真製版して印刷する方法も含めることがある。この場合、清刷(きよずり)タイプライターといって、とくにきれいな印字が得られる装置を使う。印刷法は一般にオフセット平版であることが多い。コンピュータで組版する現在では、この言葉は使われなくなった。

[山本隆太郎・中村 幹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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