ゴンベ(読み)ごんべ(その他表記)hawkfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴンベ」の意味・わかりやすい解説

ゴンベ
ごんべ / 権兵衛
hawkfish

硬骨魚綱スズキ目ゴンベ科の海水魚の総称。太平洋からインド洋の暖海水深30メートル以浅に生息し、日本では中部以南からウイゴンベイソゴンベオキゴンベクダゴンベメガネゴンベなど14種が知られている。全長30センチメートルを超えるものもあるが、多くは10センチメートル前後の小魚である。体は側扁(そくへん)し、口が小さくて多少とがるが、クダゴンベでは管状に伸びる。第1背びれには10本の棘(とげ)があり、その先端に1本から数本の糸状皮弁があるものが多い。胸びれ軟条のうち、下部の数本が長くて肥厚するのが著しい特徴である。普通、岩礁サンゴ礁の底にすみ、肥厚した胸びれ鰭条(きじょう)で体を支える。小さな種類は岩場割れ目やサンゴ類、ヤギ類の群体の間にすむが、波の荒いサンゴ礁の外縁部に生息するものもある。肉食性。食用としてはほとんど利用しないが、背びれの皮弁が美しく、観賞魚として人気が高い。

落合 明・尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のゴンベの言及

【髪形】より

…女子はほとんど下げ髪で変わらず,切禿(きりかむろ)という〈おかっぱ〉の一種のものや,頭の頂に小さい髷をつけ,まわりの毛を下げた形の芥子和気(けしわげ)とよばれる髪形などがある。幼児のおもに男子の髪形に,髪を剃り落とし,部分的に髪を残した髪形が近世より流行し,芥子坊(けしぼう),ごんべ(権兵衛),ぼんのくぼ(盆の窪)などの名がある。江戸後期から明治にかけて,女子は少女期になると,髷をつけ,おたばこ盆,桃割(ももわれ),結綿(ゆいわた),島田と,嫁入前まで年齢に応じて結い分けられていた。…

※「ゴンベ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む