ゴースト・ダンス教(読み)ゴースト・ダンスきょう(その他表記)Ghost Dance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴースト・ダンス教」の意味・わかりやすい解説

ゴースト・ダンス教
ゴースト・ダンスきょう
Ghost Dance

1870年代にアメリカ合衆国ネバダ州西部のパイユート族の預言者によって体系化された,アメリカインディアンの伝統的文化復活を目指す宗教。幽霊踊りと訳される。1889年には預言者ウォボカにより急速に西部一帯に広がった。その教義インディアン死者の復活(「ゴースト」の由来),白人追放,インディアンの土地と食糧の回復を内容とし,4夜にわたる特有のダンスと歌により極度の興奮からしばしば意識不明に陥ることがあった。1890年スー族にこれが広がると,受動的,忍従的性格から一変して行動主義的,反抗的な色合いを濃くした。ゴースト・ダンス教を禁じるため出動したアメリカ陸軍第7騎兵隊とスー族との間に衝突が起こり,そのあとウンデッドニーの虐殺が行なわれた。その後急速にすたれたが,20世紀に入ってからも細々ながら続けられている。

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