サイ・サツ・くさむら・ころす

普及版 字通 の解説


15画

[字音] サイ・サツ
[字訓] くさむら・ころす

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は祭(さい)。〔説文〕一下に「艸((おほ)き)なり」とあり、いわゆる艸、草の茂り乱れるさまをいう。〔左伝、昭元年〕に「管叔し、叔を(ころ)す」とあり、〔注〕に「は放なり」とあって放の意とする。金文に祟(すい)の形でしるし、(殺)・はその繁文とみてよい。艸はおそらく祭声の字。の初形である祟と、字形が混じて一となったものであろう。艸と放の字義の間に関連があるとは思われない。

[訓義]
1. くさむら、くさがみだれる、あくた。
2. ころす、はなつ、へらす、へる、おとろえる。
3. のっとる、のり
4. 占卜に用いる亀の名。の地で産するのでいう。
5. 国名人名

[古辞書の訓]
名義抄 ハナル・ハカル

[下接語]
・艸

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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