日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
サイディング・スプリング天文台
さいでぃんぐすぷりんぐてんもんだい
Siding Spring Observatory
オーストラリア東部の山岳地帯にある天文台。1964年設立。オーストラリアのストロムロ山天文台とイギリスの王立エジンバラ天文台が協力して、1974年に完成させた口径389センチメートルの反射望遠鏡がある。この望遠鏡は、チリのセロ・トロロ天文台の口径400センチメートルの反射望遠鏡とともに、南天に初めて設置された大望遠鏡であり、南天でのみ観測可能な天体の観測に偉力を発揮している。1984年5月には口径230センチメートルの経緯儀式架台をもつ望遠鏡が設置された。
[磯部琇三 2015年5月19日]
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