最新 地学事典 「サトプーラ帯」の解説
サトプーラたい
サトプーラ帯
Satpura Belt
インド中東部でシンブム・クラトンとバスター・クラトンの北縁に沿う原生代中期の変動帯。サトプーラ変動帯(Sat-pura mobile belt)とも。インド北部の原生代早期ブンデルカンド・クラトンと中南部の始生代クラトン(ダルワール,バスター,シンブム)の間,東北東~西南西に走る幅数十~百数十kmの原生代中期変動帯はインド中央構造帯と呼ばれ,上の二つのクラトンの衝突帯とされる。かつてこの構造帯全体をサトプーラ帯と呼んだが,現在はこの中央構造帯の原生代中期変動をサトプーラ変動と呼ぶ(B.P.Rakhakrishna, 1989)。西部はインド中央縫合帯,東部はシンブム剪断帯と呼ばれ,いずれも原生代中期変動を強く受け,マイロナイトが発達。インド中央縫合帯は原生代初期の陸棚堆積物と考えられるサウサー層群と,引き続いて活動した島弧性火成岩類からなる。シンブム剪断帯は原生代初期の泥質岩・珪岩・火山岩類・石灰岩・カルシウム珪酸塩岩などからなり,伸張テクトニクス場での形成と考えられた。主な圧縮テクトニクスは17億~16億年前,最後の主要な変動は11.7億~8.47億年前。
執筆者:吉田 勝・C.Unnikrishnan-Warrier
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

