デジタル大辞泉
「サハリン2」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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サハリン2
ロシア極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業。2008年に原油の通年生産を始め、09年に液化天然ガス(LNG)輸出を開始した。ロシア政府系ガス大手ガスプロムと英石油大手シェル、三井物産、三菱商事が参画し、シェルはロシアのウクライナ侵攻後に撤退を表明した。LNGの年間生産能力は1千万トン程度とされ、日本はうち約600万トンを輸入。日本との距離が比較的近く、輸送費を抑えられる利点があり、国内の電力・都市ガス会社が調達している。(共同)
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「サハリン2」の解説
サハリン2
ロシア・サハリン(樺太)の北東部沖合で進められている石油・天然ガス開発プロジェクト。既に石油採掘が始まっている「サハリン1」に対して、「サハリン2」は主にLNG(液化天然ガス)を生産する。2009年2月、サハリン南部プリゴロドノエのプラントが完成し、稼働式典にはメドベージェフ大統領と麻生首相も出席した。「サハリン2」のLNGは専用タンカーで米国や韓国にも輸出されるが、年間生産量960万t(推定)のうち約60%が日本向けである。開発を手がけたのはロイヤル・ダッチ・シェル、三井物産、三菱商事が共同出資したサハリン・エナジー社。だが、現在の販売権はロシア国営のガスプロム社がもつ。1990年代半ば、欧州だけでなくアジアへのエネルギー供給国としての座を狙うロシアと中東一極依存からの脱却をはかりたい日本の思惑が一致し、LNG開発・パイプライン建設が進められた。しかし完成間近となった2006年、ロシアはサハリン・エナジー社の操業を一時停止させ、所有株の過半数をガスプロム社へ譲渡させたのである。パイプライン建設による環境汚染を理由に挙げているが、販売権を独占しようとしたロシア政府の巧妙な介入という見方が強い。譲渡後の株主構成は、シェル27.5%弱、三井物産12.5%、三菱商事10%。今後も、資源ナショナリズムの高まりによるロシアの政治的圧力が不安視されているが、石油・石炭と比べてCO2排出量の少ないLNGは世界的争奪戦が繰り広げられており、これまで日本の得意先だったインドネシアとのLNG契約延長も難航を強いられたという経緯がある。また、中東からだと輸送に2週間かかるが、サハリンからだと2~4日しかかからないというコスト面も魅力なため、既に東京電力や大阪ガスなど大手数社が、ロシアと20年以上の長期売買契約を結んでいる。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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