20世紀西洋人名事典 「サミュエル・J.ベック」の解説
サミュエル・J. ベック
Samuel Jacob Beck
1896 - ?
米国の心理学者。
ハーバード大学で学んでいたが退学。1926年復学し、’32年コロンビア大学で学位を取得。在学中、児童相談所の仕事を手伝い、レヴィと出会ったことで、ロールシャッハ検査に関心を持つ。’34年チュリーヒに留学し、ロールシャッハ検査を研究。帰国後、ミカエル・リーズ病院に臨床心理学研究室を設置。この間’30年に米国初のロールシャッハ検査を使った精神薄弱の診断を試み、論文を発表。また、クロッファーの研究とともに代表的診断法を発展させた。著書に「Rorschach’s test Vol.1〜3」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報