さりとも

精選版 日本国語大辞典 「さりとも」の意味・読み・例文・類語

さり‐とも

  1. 〘 接続詞 〙
  2. ① すでに存する具体的な事態を承認しながら、その反対の事態を認めようとする表現。そうであっても。そのようだとしても。
    1. [初出の実例]「さりともつひに男あはせざらむやは、と思ひて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「世の中は曇りはてぬる月なれやさりともと見し影も待たれず」(出典:山家集(12C後)上)
  3. ② 問題になっていることの性質や程度を、抽象的に受けて、その反対の事態を希望的に認めようとする表現。いくらなんでも。それにしても。
    1. [初出の実例]「さりともと思ふ覧こそ悲しけれあるにもあらぬ身を知らずして」(出典:伊勢物語(10C前)六五)
    2. 「越中前司にくんだらば、さり共おちあはんずらんと思ひて待つところに」(出典:平家物語(13C前)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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