サルタ州(読み)サルタ(その他表記)Salta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルタ州」の意味・わかりやすい解説

サルタ〔州〕
サルタ
Salta

アルゼンチン北西部の州。州都サルタ。同国北西端のフフイ州を南と東から囲む州で,西はチリ,北はボリビア,北東端でパラグアイと国境を接する。西部はアンデス山脈中に位置するアタカマ高原の一部をなす寒冷で荒涼とした地域で,アリサロ,オンブレムエルトなどの大きな乾燥盆地 (塩原) が広がり,先住民であるインディオのコヤ族の集落がある。中部のアンデス東斜面はラプラタ川水系サラド川の源流域で,ここに刻まれた深い谷に人口が集中。東部はグランチャコと呼ばれる大平原地帯の西縁部にあたり,ベルメホ川が北西から南東へ貫流する。植民地時代以来牧畜が重要な産業で,ラバ,ウシ,ヒツジなどが飼育される。その他,サトウキビ,タバコ,ブドウ,トウモロコシなどの栽培や林業が行われる。鉱物資源に恵まれ,乾燥盆地でソーダ,ホウ砂,ベルメホ川上流域で石油を産するほか,鉛,銀,鉄,銅などが採掘される。原油パイプラインで州外に送られるが,一部は地元のエンバルカシオンで精製される。鉄道・道路網は比較的よく発達し,国内各地のほか,チリ,ボリビアとも連絡。面積 15万 4775km2。人口 86万 6771 (1991推計) 。

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