サンタマリア修道院(読み)サンタマリアシュウドウイン

デジタル大辞泉 「サンタマリア修道院」の意味・読み・例文・類語

サンタマリア‐しゅうどういん〔‐シウダウヰン〕【サンタマリア修道院】

Mosteiro de Santa Maria de Alcobaça》⇒アルコバサ修道院

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世界の観光地名がわかる事典 「サンタマリア修道院」の解説

サンタマリアしゅうどういん【サンタマリア修道院】

ポルトガル中東部、美しい海岸線を持つ観光地として知られる町ナザレ(Nazaré)の北約14km、小さな町アルコバッサAlcobaça)の中心部にあるシトー派の修道院。ポルトガルを建国したアフォンソ1世(Afonso Henriques)が1178年に建設した。建物正面の幅は221mあり、同国最大の修道院建築である。ロマネスクからゴシック様式への過渡期に建設された建物の特徴が現れている。2階部分のポルトガル独特の建築様式マヌエル様式の回廊は、14世紀に増築されたもので、バロック様式のファザードは18世紀に改築されたものである。彫刻が施されたペドロ1世の石棺は、ゴシック様式の傑作として名高い。また、多くの観光客が目当てにしているものに、礼拝堂の「ペドロとイネスの石棺」がある。14世紀の国王であったペドロ1世と姫コンスタンサの侍女イネスとの悲恋物語が語り継がれている。この石棺も繊細で美しい装飾彫刻が施され、ポルトガルゴシック芸術の最高傑作といわれている。◇「アルコバッサの修道院」として、世界遺産に登録されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタマリア修道院」の意味・わかりやすい解説

サンタ・マリア修道院[アルコバサ]
サンタ・マリアしゅうどういん[アルコバサ]
Mosteiro de Santa Maria, Alcobaça

ポルトガル中西部,レイリア県のアルコバサにあるシトー会の修道院。レコンキスタ (→国土回復運動 ) を推進するにあたりシトー会の協力を得たアフォンソ1世が,その成功に際し,シトー会修道会の労をねぎらう意味で 1152年に建設した。同時に,ポルトガル建国の王としてのみずからの力量を,教皇や当時勢力を誇っていたシトー会修道会のベルナルドゥスに示す目的もあった。簡素で厳粛な建物は,シトー会の精神をよく反映している。本堂奥にはポルトガル・ゴシックの最高傑作といわれる,悲恋の主人公ペドロ1世とイネス・デ・カストロの石棺が安置されている。 1989年世界遺産の文化遺産に登録。

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