20世紀西洋人名事典 の解説
サンティアゴ ラモン・イ・カハル
Santiago Ramón y Cajal
1852.5.1.(3.1.説もあり) - 1934.10.18
スペインの神経学者,組織学者。
元・バレンシア大学教授,元・バルセロナ大学教授,元・マドリード大学教授,元・カハル研究所所長。
ペティラ・ド・アラゴン生まれ。
1874年軍医としてキューバ派遣軍に加わり、マラリヤ及び結核の予防に尽力。帰国後、母校の解剖学助手、1879年サラゴサ解剖博物館主任、1902年生物学研究所、国立衛生学研究所所長等を歴任する。カハル染色法を考案、ニューロン(神経単位)説を確立するなど神経系の組織学的研究、とくに中枢神経系の微細構造を詳しく研究したほか、病理学の分野に多大な業績を残す。’06年ゴルジと共にノーベル医学・生理学賞受賞。スペインの種々の学会に参加、ケンブリッジ大学名誉博士の他、各医学協会会員に選ばれている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報