サンリス(読み)さんりす(英語表記)Senlis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンリス」の意味・わかりやすい解説

サンリス
Senlis

フランス北部,バロア地方,オアーズ県の町。パリ北北東約 50km,オアーズ川の支流ノネット川にのぞむ。美しい森林を控えた,ガロ・ローマ時代からの町で,987年,カペー朝の祖ユーグ・カペーはここで王位についた。ガロ・ローマ時代の城壁,ゴシック様式初期を代表するノートル・ダム大聖堂,聖ピエール教会 (12世紀) ,司教館 (13~14世紀) ,美術・考古学博物館などがある。周辺に聖バンサン修道院など,美しい鐘楼が多数ある。現在はパリ市民の行楽地軽工業立地。人口1万 4345 (1982) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンリス」の意味・わかりやすい解説

サンリス
さんりす
Senlis

フランス中北部、イル・ド・フランス地方オアーズ県の町。人口1万6327(1999)。パリの北北東51キロメートルに位置し、アラットの森、シャンティイの森、エルムノンビルの森に囲まれ、ノネット川に臨む。ガロ・ローマ時代の囲郭をはじめ多くの史跡に恵まれている。1153~1240年に建設されたノートル・ダム教会は1790年以前は司教座教会で、987年ユーグ・カペーがランス大司教によりフランス王とされた地でもある。画家クチュール(1815―79)の生誕地。

高橋 正]

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