ざあ(読み)ザア

デジタル大辞泉 「ざあ」の意味・読み・例文・類語

ざあ

[連語]《打消しの助動詞「ず」の連用形係助詞「は」の付いた「ずは」の音変化》…なければ。…ないと。現代では多く、下に「まい」を伴って用いられる。「行かざあなるまい」
「知ら―言って聞かせやせう」〈伎・青砥稿

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ざあ」の意味・読み・例文・類語

ざあ

(打消の助動詞「ず」に係助詞「は」の付いた「ずは」の変化したもの) …なければ。
洒落本辰巳之園(1770)「あの子が気にいらざア、外の子でもお呼なんし」
歌舞伎青砥稿花紅彩画白浪五人男)(1862)三幕「知らざあ言って聞かせやせう」

ざあ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 雨が突然激しく降り出す音、また、水が瞬間的に勢いよく流れる音を表わす語。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉九「雨がざあと降り出したので」

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