ザドルガ(その他表記)zadruga

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ザドルガ」の解説

ザドルガ
zadruga

バルカンの南スラヴ人アルバニア人の農村に,中世以来続いていた家父長制の大家族共同体。息子が結婚後も独立せず,父の死後兄弟家計を分割しないことから生じた。100人近くからなるザドルガも稀にはみられたが,通例は30~50人の成員から構成。成員の役割分担が決められ,一部の財産世帯が相続することもできた。女性の地位は低かった。近代の西欧社会とは異なる家族のあり方はバルカンの特徴の一つであり,西欧知識人の関心を引いた。資本主義発達とともに1930年代には消滅

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語 アルバニア人

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む