精選版 日本国語大辞典 「しかすがに」の意味・読み・例文・類語
しか‐す‐がに
〘副〙 上の事柄を「そうだ」と肯定しながら、もう一つの事を付け加える意を表わす。それはそうだがしかし。そうはいうものの他方では。それはそうだがやはり。そんなはずではないのに。
※万葉(8C後)五・八二三「梅の花散らくはいづく志可須我爾(シカスガニ)この城(き)の山に雪は降りつつ」
※後撰(951‐953頃)恋四・八七七「まどろまぬ物からうたてしかすがにうつつにもあらぬ心地のみする〈よみ人しらず〉」
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