ししこらかす(読み)シシコラカス

デジタル大辞泉 「ししこらかす」の意味・読み・例文・類語

ししこらか・す

[動サ四]病気を治しそこなう。病気をこじらせる。
「―・しつる時はうたて侍るを」〈若紫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ししこらかす」の意味・読み・例文・類語

し‐しこらか・す

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 病気を治療しそこなう。一説に、病気を直しそこなってこじらす。
    1. [初出の実例]「ししこらかしつる時は、うたて侍るを、疾くこそ心みさせ給はめ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)

ししこらかすの補助注記

語源については「しじ(縮)・こら(凝)・かす」とするもの、「しし(肉)・こら(凝)・かす」とするもの、「し(為)・しこら(凝)・かす」とするものなどがあるがはっきりしない。音節数の多さや後代用例を見ないことなどから、文章語であるというよりは平安時代の日常語であった可能性がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む