システムズ・アプローチ(その他表記)systems approach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「システムズ・アプローチ」の意味・わかりやすい解説

システムズ・アプローチ
systems approach

経営組織全体的かつ相互依存的性格を考慮して,それを生きたシステムと考える思考方法をいう。システムとは基本的には「ある目的達成に向けて秩序づけられた互いに相互関連し合う要素から成る全体」と定義されるが,その意味では経営もシステムであり,そこではさまざまな部分の相互関連性のもとで全体の組織機能が遂行されている。このようなシステム的思考法が必要となったのは,企業を取巻く環境がきわめてダイナミックかつ相互依存的になったこと,経営システム自体が巨大化し,その内部相互依存性がきわめて高まったためである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシステムズ・アプローチの言及

【システム分析】より

…大規模・複雑システムを有効に扱う方法としてシステム思考が生まれてきた。システム思考適用の最も包括的な呼び方はシステムズ・アプローチ(以下SAと呼ぶ)である。システム分析という言葉には二つの意味がある。…

※「システムズ・アプローチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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