シセローネ(読み)シセローネ(その他表記)cicerone

翻訳|cicerone

とっさの日本語便利帳 「シセローネ」の解説

シセローネ

マルクス・トゥリウス・キケロ(Marcus Tullius Cicero。前一〇六~前四三)▼古代ローマの政治家で文人雄弁家としても有名で、彼のように雄弁で博識をもって旅行者を名所旧跡に案内する人を「cicerone」と呼ぶようになった。もとイタリア語であったが、一八世紀に英語に入る。キケロ自身はその雄弁家としての才能が災いし、自ら破滅を招くことになる。カエサルが暗殺された際、追悼演説をしたマルクス・アントニウスを弾劾する有名な演説を行ったため、後に追放され、アントニウスの部下によって暗殺された。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android