精選版 日本国語大辞典「したり」の解説
し‐たり
〘感動〙 (動詞「する」の連用形に助動詞「たり」の付いてできた語)
① うまく事が運んだ時、また、思い通りになった時などに発する語。うまくやった。あっぱれ。してやったり。しすましたり。
※浮世草子・好色一代女(1686)四「南脇にて六七間口の家屋敷を求めけるに、したりしたり、寛濶(かんかつ)者目と、人皆うち詠めける」
② 失敗した時に発する語。上に「これは」が付くことが多い。しまった。しなしたり。
※虎明本狂言・枕物狂(室町末‐近世初)「ああ、したりしたり。うらめしやとくにも出させ給ひたらば、かやうにおいの恥をばさらさじものを」
③ 意外に思ったり、驚いたりなどした時に発する語。これは驚いた。これはまあ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報