シプロフロキサシン

化学辞典 第2版 「シプロフロキサシン」の解説

シプロフロキサシン
シプロフロキサシン
ciprofloxacin

C17H18FN3O3(331.34).キノロン系抗菌薬.7-クロロ-1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソキノリン-3-カルボン酸をピペラジンと縮合させると得られる.分解点255~257 ℃.幅広い抗菌スペクトルをもち,抗菌力も強い.細菌のDNAジャイレースに作用してDNAの合成を阻害する.2001年,アメリカでのバイオテロリズムでは,肺炭疽(そ)症の予防治療に使用された.[CAS 85721-33-1][CAS 86393-32-0:一塩酸塩・H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android