最新 地学事典 「シホテアリン褶曲帯」の解説
シホテアリンしゅうきょくたい
シホテアリン褶曲帯
Sikhote-Alin folded zone 露◆Сихотэ-Алинская складчатаязона
アムール川以東のシホテ・アリン(沿海州)の山地における古生代後期・中生代後期・新生代の地殻変動で生じた褶曲帯。シルル紀以前は陸地。デボン紀に北方からの海進。石炭~ペルム紀にはほぼ海域化したが,褶曲帯の中央部では中央隆起帯が発生しはじめ,両側の海域では主として苦鉄質の海底火山活動が激しかった。また,広範に花崗岩質岩石が迸入した。古生代末~三畳紀初めには全体として隆起。三畳紀中期に南方からの海進が始まり,ジュラ~白亜紀に浅海~陸成の堆積物が薄く堆積した。白亜紀後期になると膨大な珪長質~苦鉄質の火山活動が生じ,同時に花崗岩質岩石の迸入があり,褶曲・隆起が激しかった。以降はみるべき海進はない。古第三紀にも火山活動は起こり,弱い褶曲運動も発生。中新世には隆起運動に伴う火山活動と花崗岩質岩石の迸入。鮮新世にも若干の地塊運動と火山活動が生じた。
執筆者:黒田 吉益・藤田 至則
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

