しみたれ

精選版 日本国語大辞典 「しみたれ」の意味・読み・例文・類語

しみ‐たれ

〘名〙 (形動)
① =しみったれ
※大坂繁花風土記(1814)今世はやる詞遣ひ「しみたれ、或はじぼつく」
② =しみったれ
洒落本・滑稽吉原談語(1802)一「今ははやおは打からして、しみたれの風俗」
③ =しみったれ
歌舞伎お染久松色読販(1813)序幕「まして夫婦がその日暮し。此上無しのしみたれに」
[語誌](1)「染む」と「垂る」の複合動詞「しみたる(しみたれる)」の名詞形。「日葡辞書」には「Ximitareta(シミタレタ) モノ〈訳〉例えば人に好かれようと、あるいは何か物を得ようと、やさしくしたり、ちやほやして、その心をとらえようとする者」とあり、そのような態度への評価として、けちくさい、みすぼらしいなどの意が生じるようになったものと考えられる。
(2)「しみたれ」の形は主に上方で用いられ、江戸では多く「しみったれ」と促音化する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「しみたれ」の意味・読み・例文・類語

しみ‐たれ

[名・形動]しみったれ」に同じ。

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