ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャキャシュリーバドラ」の意味・わかりやすい解説
シャキャシュリーバドラ
Śākyaśrībhadra
[没]1225
インド仏教最後の伝統をチベットに伝えた僧。カチェパンチェンとも呼ばれる。トプ翻訳僧の招きによって 1204年チベットにいたり,中央チベットのツァン,ウー,南チベットをたずね,カーギュ,カーダム,サキャの諸派に顕密両教にわたる影響を残した。特に,第3の律の伝統を伝えて新サキャ派の発生に端緒を与え,その密教はプトゥンの教学に受継がれた。
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