シャブダ(その他表記)Śabda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャブダ」の意味・わかりやすい解説

シャブダ
Śabda

サンスクリット語で,本来は声,音の意であるが,インドの哲学諸派では,これを認識方法の一つとし,「信頼すべき人の言葉」の意味に使った。聖教量と訳す。ミーマーンサー学派によれば語 (シャブダ) は単なる音声ではなくて,音声を超越して実在するものである。音声は無常であるが,語は音声と意味との媒介体であって常住であるとした。ニヤーヤ学派バイシェーシカ学派はミーマーンサー学派の語常住論に反対した。言葉の形而上学を確立したバルトリハリは,語と意味との結合関係は常住不変であり,語の本性スポータ sphoṭaと称する特殊な基体であるとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む