日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャムウーン」の意味・わかりやすい解説
シャムウーン
しゃむうーん
Camille Chamoun
(1900―1987)
レバノンの政治家、弁護士。マロン派キリスト教徒。弁護士開業後、1929年から政界進出。1938年に蔵相、1943年に内相、1944年に駐英公使、1946年国連代表となる。1947年に蔵相、内相。1952年に大統領となり親欧米政策をとったことが1958年の内乱を招いた。大統領任期満了後の1958年、マロン派キリスト教徒からなる国民自由党を結成する。1975年の内戦ではイスラム教徒左派およびパレスチナ・ゲリラに対抗した。1975~1976年にはカラミ政権のもとで内相、外相、国防相などを歴任した。主著に『独立の諸段階』『中東の危機』『回顧録』『レバノンの危機』などがある。
[木村喜博]